2020年3月7日土曜日

ロバの耳通信「TAU/タウ」「ブエノスアイレス」

「TAU/タウ」(18年 米)

私がゲイリー・オールドマンのファンで、IMDb(インターネット・ムービー・データベース)で検索して動画サイトで見つけた映画。配役を再チェックしたらオールドマンは人工知能TAUの声だけの出演。B級くさいけどまあいいかと見始めたら、これが意外に面白かった。
研究者アレックスは自ら設計した人工知能TAUの完成度をあげるためにたくさんの人をさらってきては監禁し、体内にインプラントを埋めては験材料にしていたが、最後に誘拐してきた実験材料ジュリアが抵抗。ジュリアはTAUを手なずけ脱出を試みる。ここではジュリアが主人公なのだが、馴染みのない女優なのでパス。研究者アレックス役エド・スクラインがよくキレる(アタマがいいのではなく、キチガイの方)オタク研究者にピッタリ。エド・スクラインは、B級だが「トランスポーター イグニション」(15年 米、あのジェイソン・ステイサム主演の映画シリーズ「トランスポーター」(02年 仏米)のリブート作品)では一応主役を張っていてよく知っているつもりでいたが、オタク役を良くこなしていた。最も、冷たい顔のイケメンがフチなしメガネをかけてキレまくっていればこういう役は存外だれでもできるのかも。ジュリアンがTAUを言いくるめ味方につけるため、TAUの知識欲を刺激するところなんか結構面白かった。ちなみに配給は、いま飛ぶ鳥も落とす米動画配信のNETFLIX。役者は最低人数、ロボットはちゃっちいし、TAUもこれもちゃちいCGでお金かかってないのアリアリなのだが、まあ面白ければいいからね。最近NETFLIX 結構ファン。

「ブエノスアイレス」(97年 香港)

のっけっからがレスリー・チャンとトニー・レオンの裸の絡み、それも気恥ずかしくなるくらい濃厚なやつ。レスリー・チャンとトニー・レオンの検索で出てきた映画がコレ。しかもGyaoで見られるなんて。世の中はなんて自由になったんだ、と思っていたら97年公開。20年前じゃないか、しかも香港。当時の香港はそんなにリベラルな国だったのか。ストーリーは予想通り、嫉妬と追憶の繰り返しのなんとも〇の腐ったような映画<あくまでも個人の感想、念の為>。ふたりともアクション映画で見慣れているから、違和感といったら半端ない。脚本もいいし、イグアスの滝などの映像もキレイ。挿入歌のククルクク・パロマ(歌カエターノ・ヴェローゾ)や、タンゴが最高なんだが、キモイこのテはもういい。体調のすぐれないときに見て、余計に悪くなった。


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