2020年3月4日水曜日

ロバの耳通信「Voyage of Time」「山猫は眠らない7 狙撃手の血統」

「Voyage of Time」(16年 米)

ドキュメンタリー映画。監督・脚本テレンス・マリック、ナレータがブラッド・ピット、ケイト・ブランシェットで話題になっていて公開時に見逃していたのが、ひょっこり動画サイトで出てきたので見た。宇宙の誕生と死がテーマだということだったが、脈絡もなにもないナレーション、吹替版だったので棒読みの中谷美紀ナレーションにも閉口。女子アナウンサーならよかったのにと、見ていた映像もすぐに飽きてしまった。

同様の大作ドキュメンタリー映画ではずいぶん前のことだが、カミさんと映画館で見た「Earth」(06年 英独)<NHKでも放送された「Planet Earth」の映画版>が、大画面と大音響で迫力はあったものの、ふたりとも映画の途中で居眠りしてしまった経験もあって、ニガテ意識もあったのだが、テレンス・マリックの監督・脚本の「シン・レッド・ライン」(98年 米)、「ツリー・オブ・ライフ」(11年 米)などでいい作品にめぐりあえていたから、この「Voyage of Time」「もしかしたら」と期待。で、失敗。こういう映画、動画サイトで見る映画ではないとわかってはいるが、パソコンの小さな画面でもいい作品にめぐり合えば感動はあるのだが。ああ、ナレータがブラッド・ピット、ケイト・ブランシェットで話題になって・・とは、ソレしかウリがなかったのかと。
こういうドキュメンタリー映画を見ると、普段よく見ているNスぺ(「NHKスペシャル」)の質の高さがわかる気がする。

「山猫は眠らない7 狙撃手の血統」(17年 米)

「山猫は眠らない」シリーズ(92年~)はトム・ベレンジャー演じる海兵隊スナイパーのトーマス・ベケットが活躍するアクション映画。シリーズ4作ではペケットの息子ブランドン・ベケット役でほとんど無名の新人チャド・コリンズが主演したが、このシリーズはトム・ベレンジャーのアクの強さが魅力で支えてきたこともあり、なか弛み感。シリーズ5作以降トム・ベレンジャーとチャド・コリンズで親子スナイパーを演じている。シリーズ7作の「山猫は眠らない7 狙撃手の血統」Sniper: Ultimate Killでは、舞台をコロンビアのボコタに移し、麻薬カルテルに雇われたスナイパーと相対。テキの使っている狙撃銃が凄い。弾道ミサイル銃弾を使い、一旦ロックするとターゲットが動いても追いかけてゆくという優れモノ、というか想像の産物だとしてもなーと。まあ、ベケット(息子)の狙撃銃のタマもターゲットの近くで爆発するという遅延弾。うーん、将来はそんな狙撃銃ができるのかな。無反動ロケットランチャーではソレに近いものが実戦で使われているというから、案外近いものが実用化されているのかも。
ATFかCIAの上級コンサルタント?で息子に助言する役で出演していたトム・ベレンジャーの太り様は驚いた。もうすぐ70歳だと。フレデリック・フォーサイス原作の「戦争の犬たち」(80年 米)、「プラトーン」(86年 米)以来のふてぶてしさはいまも変わらないけど、このキャラ好きだね。

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