「ハマー・オブ・ゴッド」(13年 英)
8世紀のバイキングの王の次男の冒険物語。戦いで死にかけた王は三男(マッチョばかりの映画なのにこの主人公、ちっとも強そうに見えない不自然さ。配役失敗ミエミエの英国風チンピラ)に、行方不明となった長男の捜索を命じる。三男は3人の仲間と異母兄弟の四男を連れて長男を探しに(この部分、「黄金の七人」と「指輪物語」のミックス味)。結局、遠い田舎でガキ大将していた長男を殺し、長男と一緒に出奔した死んでいたはずの母親を殺し、裏切っていた次男と四男を殺し、まあ血塗られたストーリー。
出てくる獲物、つまり武器は長剣やら短剣、ハンマーやら斧やらでやたら殺しまくるからやたら血生臭い。殺しに必然性がないと、こういう映画でもダレる。ポスターから「リーサルウェポン」並みの格闘を期待していたら、暗い画面でモゾモゾするだけ。荒野や暗い洞窟のシーンばかりで、映像もイマイチ。効果音楽は大きいだけでシーンに合ってない。B級映画だな、やっぱり。
唯一、個人的な好みだけだが英女優アレキサンドラ・ダウリング。よく見ると可愛いのだが、野蛮人の衣装やメークじゃね。この映画にはオックスフォード演劇学校卒業したばかりのピカピカの新人。セリフもほとんどなかったけれど、まあ可愛いからいいや。
「マスケティアーズ/三銃士」(14年~ 英テレビドラマ)では、ギンギンに着飾ってアンヌ王女役やってたけれど、このコ、あんまり飾らないほうがいい。今年まだ20代だから、いい役もらってね。また会いたいから。
「オンリー・ゴッド」(13年 仏・デンマーク)
バンコクでムエタイジムを経営するアメリカ人兄弟の弟役ライアン・ゴズリングが、殺された兄の敵討ちを麻薬カルテルのボスである母親にけしかけられる。バンコクを舞台にしているからか蒸し暑い夜と暴力の連続がより臨場感を増している。地場のヤクザ役のヴィタヤ・パンスリンガムがこいつホンモノのワルじゃないか思わせる風貌、実際はニューヨーク工科大学にてグラフィック・デザインを学んだという異色の俳優、「暁に祈れ」(18年 米英中仏合作)にもいいワル役ででていた。
「オンリー・ゴッド」の監督は、デンマーク出身のニコラス・ウィンディング・レフン。ライアン・ゴズリングとのタッグでは「ドライブ」(11年 米)が良かった。こっちの映画では自動車修理工のドライバー(名前)役ゴズリングが同じアパートに住む人妻アイリーンと恋に落ち、服役していたアイリーンの夫と揉める。このアイリーン役キャリー・マリガンが英国人らしくないキレイさで、ワタシは一目ぼれ。うん、うん、映画も良かったがこの人妻アイリーンが忘れられない。
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