2020年4月3日金曜日

ロバの耳通信「ぽっぽや(鉄道員)」「ランボー ラスト・ブラッド」

追悼 志村けん 「ぽっぽや(鉄道員)」(99年 邦画)


健さんも、ヒロスエも、しのぶちゃんも良かったけれど、忘れられないのが志村けん。筑豊から幌舞に移り住んだ炭鉱夫の役。ただの酔っぱらいの役だったけれど、哀しみが刺さってきた。
降ってわいたようなウイルスにやられ、あっという間に亡くなってしまって惜しむ時間もなかった。



「ランボー ラスト・ブラッド」(19年)原題 Rambo: Last Blood

シリーズ第1作(82年)からずっと見てきて、題名からこれが最後かと惜しむ気持ちになりながらも、楽しみにしていた第5作だったのになぁ。

アリゾナの牧場で暮らすランボーが牧場主の孫娘がメキシコで人身売買の組織に捕まったことを知り、奪還を目論むが失敗。組織を牧場に誘いこみ復讐を遂げるが、自らも傷つくという、まあ、いつもの”もう我慢ならん、復讐してやる”という勧善懲悪なのだが、今回は酷すぎ。後半は組織のワルたちを誘い込み、延々と殺戮を繰り返す。こうなるとゾンビを殺しまくるスプラッタ映画と同じで、胸糞が悪くなっただけ。

第1作では権威をかさにきてベトナム帰還兵のランボーをいたぶる保安官や州兵と戦い、第2作(85年)では戦争終了後にも収容されていた戦時捕虜をベトナム軍から救い出し、第3作(88年)では元上官を救助に行ったアフガンでソ連軍と戦い、第4作(08年)では虐待されていた少数民族を救うためにミャンマー軍事政権と戦って、うん、ランボーよく我慢したね、もうキレてもいいぞと一緒に戦ってきたつもりになっていたのに、最後に泥まみれにされた残念な気持ち。スタローン自らの脚本だからしょうがないか。スタローンもただのしわくちゃジジイだし、もう沢山。

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