2020年10月21日水曜日

ロバの耳通信「鬼滅の刃」「東京喰種トーキョーグール」

「鬼滅の刃」(きめつのやいば 16年~ 吾峠呼世晴(ごとうげ こよはる)週刊少年ジャンプ 集英社・19年4月 テレビアニメ 20年10月 邦画)

流行りものに弱い。この漫画が話題になるたびに気になっていたのだが、”稚拙な絵”のため近寄るだけにしていた。結局、あまりの評判の高さに負け、既刊の約半分を読んだ。大正時代に家族を「鬼」に殺され、さらに妹まで鬼にさせられた炭焼きの少年が、妹を人間に戻すために修行を積み「鬼」と戦う。鬼に襲われた人間が人食い鬼になるゾンビ物語と剣の修行で強くなってゆく少年など、ストーリーの面白さはあるものの、なにせ漫画がヘタ。少年漫画に高度の質は求めていないが、表情の作り込みや、人物の描き方の稚拙さに途中で挫折。

テレビアニメを動画サイトで見たら、動きのある動画にしたことで多少漫画より見やすくなったが、目ばかりが大きな少女漫画に。声優のおかげてアニメらしくはなったが。
先週公開になった劇場版アニメ(無限列車編)が空前のヒットだと。まあ、コロナで禁足を食らっていた若者たちが反動で見に行っているのか。出口インタビューで、メッチャ感動したと興奮冷めやらぬ様子で語っている少女たちをテレビCMで見たが、劇場版って、そんなに良くできているのか。予告編見た限りじゃ・・うーん、やっぱり少女漫画だよ。無限列車編ということは続編ゾロゾロもヒット期待なのだろう。
何匹めのドジョウ狙いで実写版も出るのか。原作のストーリーを生かした映画にしてくれるなら見たいと思うが、昨今の流行りのアイドルを主演にした若者ヨイショの実写版なんて見たくないなー。本当は怖いストーリーなんだから、思いっきり怖く、残酷な、原作の家族への愛情あふれる映画。誰か「ちゃんとした」映画を作ってくれないかな。

「東京喰種トーキョーグール」(11年~ 石田スイ 週刊ヤングジャンプ 集英社、14年~ テレビアニメ、17年 実写版 映画)

人肉を食う人間の形をしたバケモノ「喰種」(グール)を主人公にした作品。ストーリー展開がシュールでクール。続編が次々に出て、シーズン4の48話まで続いた。作画がメッチャうまく、気味の悪さも秀逸。テレビアニメでは原作の持つ暗さが消え、実写化ではCGの遊びになって幻滅。

結局、初期の漫画が一番面白く、電子ブック化されたおかげで、今でも気味悪さを楽しんでいる。

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