2020年10月19日月曜日

ロバの耳通信「主任警部アラン・バンクス」「ハンナ」「半沢直樹」

 「主任警部アラン・バンクス」シリーズ(10年~ 英ITV)原題:DCI Banks

このシリーズを見ていると、みんながが酒飲みで、離婚と結婚を繰り返し、その子供たちはグレているーそんな英国人の印象なのだが、自らの娘の非行や部下との交際など難しい人間関係を抱えながら、凶悪犯罪と対峙してゆく主人公の主任警部が人間臭くて魅力的。難しい顔して捜査の指示を出しながら、部下を自宅での夕食に誘う。主任警部はバツいちの独身暮らしだから、下心アリアリ。部下もそんな誘惑にホイホイひっかかる。地方都市の警察とはいえ、そんなのありかよと、そういう経験も度胸もなかったサラリーマンでも中間管理職どまりのワタシは羨ましさにヨダレを垂らすしかない。

いわゆる普通の刑事モノだと、やたらと強かったり、メッチャ頭が切れたりで勧善懲悪で爽快感をというのがキホンなのだろうが、上にも下にも酒にも女にも弱いリーダーが地味に事件を解決してゆくところがいい。

「ハンナ」シリーズ(19年~ 米TV)原題: Hanna

同名の映画(11年 米)ではアクションを表に出しすぎたために、ストーリーを消化しないうちになんだか中途半端に終わってしまい感動の薄い作品になってしまっていた。続編狙いだったのだろうか、いまだに続編が出ていないから立ち消えになったのか、原作がそうだったのかはわからない。特にハンナ役の女優ほか配役も良かったのに残念。
このテレビ版は主人公だけでなく多くの登場人物にスポットを当ててストーリーに厚みを増していたのが良かった。自分自身のメモリー容量が充分でないことをしっかり認識しているから、こういうシリーズものは徹夜してでも一気見たい。Amazonプライムビデオの良いところは、ダウンロードさえしてしまえばネット環境やらタブレットの性能に関係なくいつでもどこでも楽しめること。まあ、間違いなく寝不足にはなるけどね。

「半沢直樹」シリーズ(20年 TBS)

池井戸潤の小説「半沢直樹シリーズ」を原作としたテレビドラマ。「日曜劇場」で放映の「半沢直樹」(13年の全10話)時代はコンサルで資産評価などを生業とし銀行マンの真似事をやったこともあり、ビデオ録画したものを興味深く見ては、堺雅人の”倍返しだ~”の決め台詞に留飲を下げていた。

今年になって続編が7月に始まり話題となっていることは知っていたが、同じようなスジをまた見るのもどうかなという気持ちだったし、テレビもビデオもほぼカミさんに占領されている状況だったから知らんふりをしていたのだが、最終回(9月27日)が近づくについて、ネットでも騒ぎ出したからまあ最終回だけでも見るかと検索したら、Gyao(Yahoo動画)で見ることができると。で、最終回をみたらこれが7年前の興奮を再燃させる面白さで、結局20年版の全10話もネットで見てしまった。勧善懲悪(今回のボスキャラは与党の幹事長)、ジェットコースターのようなストーリー展開は今回も面白かった。続編のハナシもあるらしい。秋の夜長に原作を読もうと決意。

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