2021年2月15日月曜日

ロバの耳通信「赤い光点」「シャドー・イン・ザ・クラウド」

東北で「また」大きな地震がありこっちも結構長く揺れた。10年前の東北大震災を思い出したりしてよく眠れなかった。フクシマの人々の不安は眠れないどころじゃないだろう。


「赤い光点」(21年 スウェーデン)原題:Red Dot

映画はスタートから、イライラ感。ステレオタイプのイマの若いカップル。白人と黒人。ノー天気の優しい男といつもピリピリのインテリ女。始まったばかりの映画なのに女のピリピリが見ているこちらにも伝わってくる。きっと悪いことが起きるぞと、不安の虜に。メゲそうになりながらも見続けた映画は、面白かった・・というより、怖かった。

「赤い光点」の意味は、ライフルのレーザー照準器を当てた際の赤い輝点。同じ大学で学んだエンジニアと医学生という都会出の夫婦が、ストレス発散にオーロラを見に田舎に行ったら、正体不明の男にライフルでつきまとわれるというスジ。ホテルのチェックイン時に冷たい態度をとられたり、車に落書きをされたり、連れていた犬を殺されたり、挙句の果てはライフルで狙撃。おいおい、なんでこんなメに遭うんだと不安満杯。

短気でワガママで好色の妻。ラストで夫がつぶやく「君は何も悪くない」。いやいや、皆オマエのせいだろ。夫に会社を休ませたり、車に傷を付けたり、子供をひき逃げしたのも、皆オマエのせいだ。

Netflix のおかげで、映画館に並ばなくても新作が見れるようになったのはうれしい。


「シャドー・イン・ザ・クラウド」(20年 米・ニュージーランド)原題:Shadow in the Cloud

主演のクロエ・モレッツが爆撃機の銃座から敵機を打ち落とすわ、もぐりこんでいた怪獣グレムリンと殴り合いするわとか、そもそも、なんでえらい人の命令書を持ち片腕を吊った女が赤ん坊を連れて爆撃機に乗り込んでんだ。

ストーリーもなにもあったもんじゃないが、クロエ大好きのファンなら、堪えられない映画。ポスターもクロエのどアップ版も。
撮影はほぼ爆撃機の中のシーンだがツクリは丁寧で、金かかった感いっぱい。だから臨場感も充分、アクションファンにも受けるんじゃないかな。コロナでウツが溜まって、イライラのハケグチをさがしている人たちには楽しい映画かな。


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