2021年3月23日火曜日

ロバの耳通信「特捜部Q 檻の中の女」「特捜部Q キジ殺し」

 「特捜部Q 檻の中の女」(13年 デンマーク)原題:Kvinden I Bburet

デンマークのベストセラー小説「特捜部Q」シリーズ(J・エーズラ・オールスン 邦訳 早川書房)の映画化第1作。部下を殉職させたことから未解決事件の書類整理をする窓際部署(特捜部Q)に送られた刑事が同じく左遷組の刑事とペアで、未解決事件を勝手に捜査する。

前にスウェーデンを舞台にした刑事ドラマを見て、暗さ、続く悪天候、文字通り画面の暗さと事件の残酷さや犯人の異常さに辟易しつつも、怖いもの見たさで見続けたものだが、このデンマーク発の作品も然り。今回の犯人は、復讐のために女を何年も高圧容器に閉じ込め苦しめるという残酷さ。女をより苦しめるために、暗闇で気圧を上げてゆくなんて、邦題の”檻の中”どころの異常さではない。

続編があるらしい。原作が面白そうだからジックリ小説からとも考えたが、増え続ける新型コロナ肺炎の感染者の数を毎日テレビやネットで知ると、図書館に行くのも憚られるし、この数日は雨風が強く、出かける気にもなれない。

動画サイトには話題の新作映画もアップロードされているからこっちも見たい。で、とりあえずこのシリーズ第2作「特捜部Q キジ殺し」(14年)原題:Fasandræberneを鑑賞。

主人公の刑事に会いに来た退職刑事は十数年前に起こった双子殺人の被害者の父親。主人公に相手にされなかったことから自殺。事件のウラには寄宿舎の生徒たちによるレイプ殺人や多くの暴力事件が隠されていた。

最初からラストの焼身自殺まで、この作品も救いのない暴力の繰り返し。原作はシリーズ8作。映画化された残りはあと2作<「Pからのメッセージ」(16年)、「カルテ番号64」(18年)。>

うむ、深淵を覗いて地獄に落ちないよう、気を付けながら見るとしよう。


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