「シャン・チー/テン・リングスの伝説」(21年 米)原題:Shang-Chi and the Legend of the Ten Rings
シャン・チーはマーベル・コミックのキャラクターらしいが、全然知らない。主役のスーパーヒーローのシャン・チーを演じているシム・リウは中国系カナダ俳優なのだが、彼ももちろん知らない。うーん、おもいっきり醤油顔で表情のない中国人じゃないか、で自分の中では大減点。ただ、ヒーローの相手役がいい味出していたオークワフィナという米女優、英語ペラペラながら韓国人の印象。調べてみたら中韓混血の米育ちだと。うん、美人じゃないののと小さなドングリ眼(まなこ)と早口のしゃべり、めっちゃいい笑顔が気に入った。オープニングからギョッとすると同時に、主役が気に入らないのに映画を続ける理由となったのが、ヒーローの父親役が香港の大スターのトニー・レオン(梁朝偉)。もうすぐ60歳だというのに相変わらずのナイスガイ、こういう言い方は古いと思うが。「悲情城市」(89年 香港)以来の大ファン。
CGだらけの映画で映像がやや騒々しいが、ストーリーは単純で結構楽しめた。映画館の大きな画面と大音響がおすすめ。新型コロナ再燃だから当分映画館はないだろう。
「マトリックス レザレクションズ」(21年 米)原題: The Matrix Resurrections
「マトリックス」シリーズ(99年~)の新作、主人公がキアヌ・リーブスということで期待して見た2時間半。前33作とのつながりを仄めかすだけの前半は退屈で居眠りしてしまった。アクションシーンの後半は、まあなんとか見たが、シリーズ4作目、しかも前作まででケリがついていた筈の物語に、取ってつけたような”ゲーム”の話。ネオ(キアヌ・リーブス)の相手トリニティー役のキャリー・アン・モスもすっかりオバサンになってしまって、輝くようなインテリ女は見る陰もない。前3作で主人公より存在感があった(!)モーフィアス役ローレンス・フィッシュバーンやスミス役のヒューゴ・ウィーヴィングが代替わりしているので、シリーズ4作目とはいえ、配役もスジも変わってしまったから全然つまらない作品になってしまった。20余年前の「マトリックス」を見ていない若い観客にはなんともスジが分かりにくい作品に違いない。またまた、続編のウワサもあるようだが、もうたくさん。
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