2022年3月10日木曜日

ロバの耳通信「ウエスト・サイド・ストーリー」「ブラックブック」

 「ウエスト・サイド・ストーリー」(21年 米)原題:West Side Story

待ちに待った「ウエスト・サイド・ストーリー」。スティーヴン・スピルバーグの監督ということで話題になり、アカデミー賞の期待もあるということで大いに期待。
自説ながら”オリジナルを超えるリメークはない”は覆らなかったのが残念。
オリジナル「ウエスト・サイド物語」(61年)に比べ、歌もダンスもうまいのだが、感動はさほとではなかった。オリジナルを何度も見てきたから、スジも挿入曲もソラで歌えるほどだったからか。けなしといて言うのもおかしいが、良かったよ、すごく。だから、また見たい、大きな映画館で。

これらの作品の原作はブロードウェイ・ミュージカル「ウエスト・サイド物語」(57年)だと。ミュージカルの舞台を見るのが、長年の夢で、新型コロナが収まったら収まったら熱病のように思い続けてきて、ニューヨークじゃなくてもいいからなんとかナマのミュージカルを見たいと望んできたのだが、ロシアとウクライナの戦争は第三次世界大戦への引き金なりそうな気配に絶望感。先が短いワレワレでさえ辛いのに、ただでさえ進学や就職難など、ハードルの多い若い人たちの将来への不安には同情してしまう。

「ブラックブック」(06年 オランダ)原題: Zwartboek

舞台は第二次世界大戦時のナチスドイツ占領下のオランダ。家族をナチスに殺されたユダヤ人女性が、ナチス将校に取り入りナチスやユダヤ人逃亡者の金品を搾取していたレジスタンスに復讐する物語。長編だが、実話を基にしているというストーリーはハラハラ・ドキドキの連続で全然飽きさせない。

監督がポール・バーホーベン「ロボコップ」(87年)、「トータル・リコール」(90年)、「氷の微笑」(92年)ほか)、主演がオランダの超美人カリス・ファン・ハウテン「ワルキューレ」(90年)、「レポゼッション・メン」(92年)ほかで面白くないワケもない。大ファンのドイツ俳優セバスチャン・コッホがスパイの濡れ衣を着せられ銃殺されてしまう親衛隊大尉役で出ていた。(ポスター左端)

0 件のコメント:

コメントを投稿