2022年4月25日月曜日

ロバの耳通信「スワン・ソング」「ラッキー」

 「スワン・ソング」(21年 米)原題:Swan Song

多分、初めてのアップルオリジナルの作品。致命的な疾病でいつ死んでもおかしくない男が家族のために自分のクローンを申し込むというSF。登場人物は少なく、主人公とその家族が黒人、クローン会社の社長が白人の老女、医者がアジア人とか、なんだか男女や人種の多様性を意識したような配役。ありえないSFなのに、ビックリもアクションも、最後のドンデン返しもない。映像や音楽も美しく妙な安心感、これがアップルの映画か。そう思って見続けたせいか、なんだろうこの物足りな感。気付いたのが主演のマハーシャラ・アリやそのその妻を演じたナオミ・ハリスが好きになれなかったこと。好き嫌いは個人的な感想だし、どうしようもないのだが、配役って大事だな、とあらためて。

中国系アメリカ人の父と韓国系アメリカ人の母を持つラッパーのオークワフィナ(Awkwafina)に会えたのが嬉しかった。まあ、愛嬌のある顔なのだが表情も喋りも”癒やし”を感じた。オークワフィナと初めて会ったのが「シャン・チー/テン・リングスの伝説」(21年 米)。明るいキャラと喋りにすっかりまいってしまっていたのだが、「スワン・ソング」の彼女も、とてもよかった。とてもよかった、なんて平凡な言い方をしたが、まあ、とてつもなく気に入ってしまったのだ。

題名と映画の内容が結びつかなかったので調べてみたら、”白鳥は死ぬ間際に最も美しい歌を歌うという伝説から、人が亡くなる直前に人生で最高の作品を残すこと、またその作品を表す言葉”(weblioほか)だと。ああ、なるほどね。


「ラッキー」(20年 米)原題:Lucky

ナターシャケルマーニ(知らん!)監督のホラー、主役も務めるブレア・グラント(これも知らん!)脚本のホラー。

毎晩毎晩、作家のオバサンを襲う男との格闘の日々。毎日血だらけで戦っているのに、ダンナも義妹も警察も救急隊も、誰も信じてくれない。おー、これはこの作家がオカシクなっていてとか、別れたいダンナによるものかとか、ミステリー映画を見るような気持ちで推理。最後はアッと驚くどんでん返しかと期待して見ていたのだが結局種明かしはナシ。ストレスたまっただけの映画。うーん、このイラダチを誰にどう伝えよう。


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