映画好きならわかってくれるだろうか。映画が終わったあとエンドロールの流れるうす暗い劇場で、すっかり映画の中に入り込んだために残っている気持ちの高ぶりを感じながらも、映画が終わってしまったことに対する残念な気持ちに沈んでしまいすぐには席を立てないでいる。ネット動画なのにそんな気持ちを味わった。2作ともいい映画だったよ。ありがとうNETLIX。
「アダム&アダム」(22年 米)原題:The Adam Projectスジは磁性粒子加速器"アダム・プロジェクト"で時間旅行をするとか、それを悪用しようとする悪者と戦うとかいうトンデモ話なのだが、ライアン・レイノルズ(アダム・リード空軍大尉)がつもの明るい表情で、マジメに演じていて楽しめた。宇宙船との戦闘シーンなどもあるが、残酷シーンやエッチなところもなくアミリーで楽しめるSF映画。
12歳のアダリードのアダム・リードを演じた子役のウォーカー・スコベルが良かった。小柄で喘息持ちのいじめられっ子が妙に自分の若い頃と似ているようなそんな懐かしさも感じられた映画。
「ミュンヘン 戦火燃ゆる前に」(21年 英)原題:Munich The Edge of War
オックスフォードの同期生の2人。それぞれイギリスとドイツの外交官となり、ミュンヘン会談(198年 チェコ・スロバキアの領土をめぐる英チェンバレン首相とヒトラー総統の会談)世界大戦回避のための努力をするという、ロバート・ハリス原作の小説の映画化。友情と使命の狭間で悩む英・独の若い外交官を演じたジョージ・マッケイとヤニス・ニーヴーナー、英チェンバレン首相役のジェレミー・アイアンズに脱帽。個人的にはいつも妖艶さと包み込む優しさを失わない独女優サンドラ・フラー(「レクイエム」(06年 独)ほか)に久しぶりに出会えて嬉しかった。
歴史のなかのミュンヘン会談については曖昧ながら頭にありったが、この緊迫感に脱帽。NETFLIXはやっぱり裏切らないね。
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