2022年6月10日金曜日

ロバの耳通信「ザ・ノースマン」「メモリー」

 「ザ・ノースマン」(22年 米)原題:The Northman)

史実らしいが、バイキングの王子アムレートが父を殺し母を後添いにした叔父への復讐を果たすという、まあそこらにありそうな復讐モノ。wikiでチェックしたら、シェイクスピアの戯曲「ハムレット」を題材にしているらしい。「ハムレット」ってこんなに簡単なスジじゃなかったんじゃないかな。
映画のデキは、魔女は出てくるわ、奴隷の殺戮やらでアメリカ映画とは思えぬ暗く、オドロオドロシイ作品。

出演のアレクサンダー・スカルスガルドというスウェーデンの俳優。どこかで何度か見た顔なのだが思い出せず。実は叔父に父を殺すよう仕向けたのが母親だったというトンデモ話の母親役がニコール・キッドマン。こういう”実は悪い”役が似合う。あんまり有名じゃないけれど、主人公の相手役のアニャ・テイラー=ジョイが良かった。この女優、魔法使いみたいな役が多く不思議な魅力を持ってて、大好き。

「メモリー」(22年 米)原題:Memory

実年齢でももうすぐ70歳になるリーアム・ニーソンがアルツハイマー病にかかり老いを感じている殺し屋役、ガイ・ピアースがそれを追うFBI捜査官の役。どっちも悪役じゃなく、ワルモノはみんな成敗されてしまうから、結果オーライのまあ、ハッピーエンドかな。「ザ・ヒットマン」(03年 ベルギー)のリメイクらしいが、見てるかも。

リーアム・ニーソンが殺人事件の目撃者の殺害を請け負うが証人が幼い少女だと知り殺せず、逆にシンジケートに狙われるハメに。ガイ・ピアースは酔っ払いに妻子を轢き殺されている刑事。心に闇を抱えた主人公たちの暗さが半端ない。

007シリーズで有名になった英監督マーティン・キャンベルらしく、アクション映画としても飽きさせなかった。



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