2022年8月25日木曜日

ロバの耳通信「INTERCEPTOR/インターセプター」「7月22日」「オスロ、8月31日」

「INTERCEPTOR/インターセプター」(22年 米・豪合作)原題:Interceptor

ミサイル迎撃基地に配属された女性大尉が、孤軍奮闘しテロリストによるミサイルを撃ち落とすという女性版ダイ・ハード映画。制作陣も主演もなじみのないキャストだが、”手に汗握る面白さ”。世間では評価点が3点がやっとというB級作品の扱いなのだが、ワタシには超面白くてトイレも我慢していたくらい。

映画の面白さなんて、結局は個人の好みなのだろうから、アレが良かった、コレが気に入ったといくら書いても伝えられないだろうけれど、ゼッタイ勧める。22年上半期のベスト・ワン!



 「7月22日」(18年 ノルウェイ)

Netflix<米ネット配信会社>のおかげで、世界中の映画やテレビドラマを見れるようになった。2011年にノルウェーで実際に起きたネオナチ狂信者による連続テロ事件をドキュメンタリー風に描いている。警官に化けて政府のビルを爆破するわ、サマースクールに参加中の若者を自動小銃で撃ち殺すわで50人近くを殺したひとりのネオナチ狂信者側からの視点が多く、打ちひしがれたノルウェー首相との面談の際に首相に遺族のひとりが言う「あなたが悪いんじゃない、頑張ってね」って、どういう意味かと考え込んでしまった。ネオナチの主張は、移民受け入れの反対(らしい)。マスコミは、テロを防げなかった政府への批判。普段見ることの少ないノルウェーの映画だったが、うーん、この映画の主題は何だ。映画は主張がないと共感も反発もできない。ノルウェー国民はこの映画をどうとらえたのだろうか。



ノルウェー映画といえば「オスロ、8月31日」(11年)が印象深い。題名のつけかたが似ている。主演は「7月22日」と同じアンデルシュ・ダニエルセン・リー。ドラッグ依存の治療中の青年が、オスロの旧友たちを訪ねる。そこに安息はなく孤独感が強まるだけという暗い物語。で?と聞かれても答えには困るが、青年が都会で感じる都市生活への憧れやそれよりずっと大きな不安や疎外感。わかるような気もするが、こういうのはごめんだ。

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