2022年8月15日月曜日

ロバの耳通信「AK-47 最強の銃 誕生の秘密」「トマホーク ガンマンvs食人族」

 「AK-47 最強の銃 誕生の秘密」(20年 ロシア)原題:Kalashnikov/AK-47

旧ソビエト連邦の自動小銃AK-47の設計者カラシニコフの伝記映画。うーん、うまく言えないがロシア映画、特に戦争モノ、伝記モノは地味だが優れた作品が多い気がする。ヒトの描き方がウマいのだろう。勧善懲悪の日本のヤクザ映画にも通じるものがあって、理解のある親分(この映画では、エラい軍人たち)に助けられるというのもロシア映画の特長、ーというかエライ人を悪く言わないというロシアの伝統なのかなぁ。

ロシア映画じゃなかったけれど、ジュード・ロウ主演の「スターリングラード」(00年 米ほか)と同じテイスティングかな。これも超面白かったけど。


「トマホーク ガンマンvs食人族」(15年 米)原題:Bone Tomahawk

題名はC級映画のソレだし、グロシーンだけが話題になって、まあ、この映画を探して見たのもソレが理由だったのだが、とんでもなくマジメで奥行の深い映画だった。ガンマンとか食人族とかゼンゼン似合わない自然豊かな西部劇だったし、カート・ラッセルほか配役も製作陣も一流。

原住民に連れ去られた町の住人を取り戻すために旅立った保安官など4人の男たち。映画の大半は地味な追跡シーンと4人の会話で退屈するほどだが、後半の奇妙な咆哮音を出しながら襲ってくる原住民との戦いが怖い。敵は弓矢や骨で作ったとみられるトマホークで襲ってくるのだから銃で撃たれるより、痛そうで怖い。アタマの皮を剥ぐところはインデアンを象徴しているようだが、淡々と進められる殺戮シーンは断トツの怖さ。観客を充分に怖がらせたることに成功したのだからハッピーエンドにしなければよかったのにと思ったりして。

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