2022年8月10日水曜日

ロバの耳通信「第7鉱区」「アンダー・ザ・ウォーター」

「第7鉱区」(11年 韓国)原題:Sector7

東シナ海にある石油ボーリング基地が舞台。基地内で密かに飼われていた”エネルギー源となる”未知の深海生物が巨大生物に育ち、基地の人々を襲う。暗い通路に突然現れるのは「エイリアン」(79年 英米)のノリ。バケモノの顔は「バイオハザード」(96年 プレステゲーム)のラスボス風。触手が伸びる、並んだ歯が「ヴェノム」(18年 米)に似ている。前半は退屈、後半のバケモノと主役ハ・ジウォンの壮絶死闘はエイリアンとシガニー・ウィーバーのソレを彷彿させる迫真の出来だが、ハ・ジウォンではシガニー・ウィーバーの色っぽさには到底敵うべくもない。
海中シーンや巨大な石油基地が舞台だから、3Dで見たらもっと感動したかも。

 日韓大陸棚協定で日韓が共同開発に着手しながら頓挫しているとのテロップで終わるが、それがどうしたと蛇足のラスト。

「アンダー・ザ・ウォーター」(17年 デンマーク・フィンランド・スウェーデン合作)原題:QEDA

2095年、海面上昇で塩害被害のため動植物が絶滅。過去に海水を真水に変えるエビを研究していたが飛行機事故で亡くなった研究者の命を救うべく、量子網分離宮(QEDA)というタイムマシンのような仕組みを使い、過去に戻るというSF映画。QEADの仕組みなどが思い切り曖昧だし、過去を変えると歴史が変わるというパラダイムへの答えも法律違反ということで割り切っているし、まあ、SFだからしょうがないか。原作か脚本がシッカリしている事と、配役、カメラワークや効果音など丁寧な映画作りのためか、記憶に残る良い作品だった。
近年、こういう落ち着きのあるいい映画が少なくなったような気がする。皆、急ぎすぎているのだろうか。

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