2019年8月28日水曜日

ロバの耳通信「Людмила Савельева」

「リュドミラ・サベーリエワ」Людмила Михайловна Савельева

 リュドミラ・サベーリエワはロシアの女優。

初めて彼女を知ったのが映画「戦争と平和」(65年頃 ソ連)。全編6時間半という長編で、日本公開の際は第1部、2部に分けて放映されたらしいが、憶えているのは迫力の戦闘シーンと宮廷舞踏会のリュドミラ・サベーリエワの美しさ。映画は一瞬だが、なぜかポスターも持っていて、ずっと記憶に残っていたのはポスターの顔だったかも。過日、YouTubeであの舞踏会のシーンだけを繰り返し見たが、昔の記憶のまま息をのむほど美しかった。
そのあと「戦争と平和」にかぶれて、緑色の表紙で箱入りの本「世界文学全集21~23 戦争と平和」(72年 トルストイ 中村白葉訳 河出書房)を何年か持っていたて、そのカバーにもポスターからのリュドラの写真があったが、引越しのドタバタでいつの間にか失くしてしまったらしい。ただ、この本のほうは、1,2度読んだきりで、内容の記憶はほとんどない。映画ではDVDでオードリー・ヘップバーンとヘンリー・フォンダの「戦争と平和」(56年 イタリア・米)を見たがヘップバーンのために作られたような映画で、つまらなかった。

次にリュドラを見たのが、「ひまわり」(70年 イタリア・フランス・米)。敗残兵マストロヤンニを雪の中から救い出すロシア少女も美しかった。「ひまわり」は、ソフィア・ローレン、マストロヤンニの押えた演技も良かったしマンシーニの音楽もよかったが、ワタシにとっての「ひまわり」は画面いっぱいにほろがるひまわり畑とリュドラの美しさ。
70年代の後半に、ソ連との関連が深い仕事をするようになって、ロシア語教室に通ったりしてロシア語をモノにしようともしたのだが、習っても教室以外で普段使うことがなく、結局モノにならなかった。そのころどこで見たか忘れたが、「帰郷」(70年 ソ連)にも出ていて、若い兵士が休暇を利用して母親の待つふるさとに帰るという映画で、リュドラを見た気がする。粗い画面で字幕なしの映画で、よくは憶えていないのだが。

リュドラも今年77歳だと。ずいぶん前のことになるが、いちばんきれいなリュドラに会っていたワタシは幸せ。

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