2020年8月4日火曜日

ロバの耳通信「トランス・シューター」「トータル・リコール」

「トランス・シューター」(15年 コロンビア)

めったにないコロンビア映画。地元の俳優じゃないから外貨稼ぎかな。

防弾チョッキを着て、直近で撃ち合い勝てば賞金。早撃ちガンマンのウェスタンのような映画で、上を目指す若者(豪男優フリーダ・ピントー)は伝説の男(ミッキー・ローク)と勝負したいと追っかけまわす。旅の間の女ガンマン(フリーダ・ピントー。インド女優なのに結構激しいカラミシーンあり。ただし、好みじゃないから、ワタシ)との出会いや地元警察との争いとか、この映画もロード・ムービー映画によくある中ダルミからは逃げられない。ラスト近くの伝説の男との会話やインコ(オウムかも)の登場では、禅問答のように気取って見せてはいるも、よくわからない。ラストの対決場面はなぜか、防弾チョッキなし。結末はもちろん書けない。ミッキーローク、映画のなかでも相変わらずの変人ぶり、まだまだ若い。


ためになったことというか、雑学知識が増えたこと。防弾チョッキは弾傷を防ぐには役立つものの、衝撃で骨折したり、心臓麻痺を起こすらしい。

「トータル・リコール」(12年 米)

アーノルド・シュワルツェネッガー主演の「トータル・リコール」(90年 米)が面白くてDVDまで買って何度も見た。コリン・ファレル主演のこのリメーク版も見たつもりでいたが、初見だった。予告編を何度か見ているうちに見たつもりになっていたに違いない。
動画サイトでタイトルを見つけた時にも、ひさしぶりだしまた見てみるかと軽い気持ちで見はじめたらすっかりハマってしまった。なんだ、このCGの出来の良さ、スピード感。ストーリーはオリジナルとほぼ同じだが、グラフィック付きの携帯電話やら重力エレベーターやら道具立てがリフレッシュされ、約7年前の映画とは思えない新鮮さだ。一気見した吹替版を終わって、落ち着いて字幕版をもう一度見るハメになってしまった。

原作はP・K・ディック。オリジナル版があまりに面白かったので、ディックのSF小説を読み漁ったが、どれも難しくて頭がついて行けず、何冊か集めた本を放り出してしまったのが30年も前のことだが、映画は「ブレードランナー」(82年 米)、「マイノリティ・レポート」(02年)、「ペイチェック 消された記憶」(03年)、「アジャストメント」(11年)などどれも面白かったのだが。

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