2020年9月3日木曜日

ロバの耳通信「山猫は眠らない8 暗殺者の終幕」「ピッチブラック」

「山猫は眠らない8 暗殺者の終幕」(20年 米)原題:Sniper: Assassin's End

「山猫は眠らない」シリーズ(92年~)はアメリカ海兵隊狙撃手トーマス・ベケット上級特務曹長(トム・べレンジャー)を主人公としたシリーズ作で、「山猫は眠らない4 復活の銃弾」(11年)からは息子のブランドン・ベケット(チャド・マイケル・コリンズ)が主演。ただ、やっぱりこのシリーズはトム・べレンジャー抜きでは面白くないということで以降は主役はチャド・マイケル・コリンズ、大事なシーンでトム・べレンジャーがチョイ出のパターン。
スナイパーが主役のこのシリーズ。「山猫は眠らない8 暗殺者の終幕」では”何と”元AKB48の秋元才加がナゾの日本人凄腕スナイパーに扮し準主役。英語はうまいが、普通のオネーチャン風のオカロちゃんが、どういうつながりでこういう映画にでることになったのだろうか。

このシリーズ、だいたいストーリーはいい加減で、結局最後はワルを一網打尽にするハッピーエンドだからスジなんてどうでもいいが、狙撃シーンは迫力がある。今回も、もはやデブッチョおじさんと化した今年71歳のトム・べレンジャーが大活躍。面白かったけど、もうそろそろオシマイかなと、残念。

「ピッチブラック」(00年 米)原題:Pitch Black/The Chronicles of Riddick

凶悪犯(ヴィン・ディーゼル)を護送する途中の宇宙船がどこかの星に不時着し、エイリアンに襲われるという他愛もない物語なのだが、際立った個性の配役や良くできたセットのせいでVFX全盛の今見ても違和感もなく、スピード感たっぷりのいい作品。個人的な好みだが、助演のオーストラリア女優ラダ・ミッチェル(「サイレントヒル」(06年 カナダ・フランス他)で娘を探す主人公ローズ・ダ・シルバ役で好演)がこの作品でも”いつもの不安顔”で良かった。

「ピッチブラック」はヴィン・ディーゼルのデビュー作でこれ以降「ワイルド・スピード」(01年~)がシリーズ作品として発表され、「ピッチブラック」の主人公であるリディックの名前を題名にした「リディック」(04年)シリーズ、「トリプルX」(02年)シリーズ、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」(14年)シリーズ、「アベンジャーズ」(18年)シリーズに出演したのだが、シリーズ作品の常としてマンネリ感から脱することができていないというのが、ワタシの感想。いい役者なのに。




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