2021年6月3日木曜日

ロバの耳通信「劇場版「鬼滅の刃」無限列車編」「ホテルローヤル」

 「劇場版「鬼滅の刃」無限列車編」(20年 邦画)

「鬼滅の刃」(漫画)も「鬼滅の刃 竈門炭治郎 立志編」(テレビアニメ)も前に見ていて、ストーリーの面白さに比べ、眼だけが大きな少女漫画のような稚拙な人物作画に辟易していたから、「無限列車編」が劇場公開され、映画館を出てきた若い人たちの”良かった””涙が出た”のインタビュー発言に、そんなものかと半ば呆れていたのだが、数日前のニュースで国内で400万人が鑑賞、興行成績も世界一(20年)ということで、そうなると見てないのもなんだか悔しい思いがして動画サイトをチェック。

原作漫画の一部やアニメの「立志編」を見ていたからスジが頭にはいっており、「無限列車編」もスンナリ見れた。稚拙な人物作画は変わりはないが、背景作画、ストーリー展開、音楽がよくできていて、大きなスクリーンならもっと楽しめたかと。これだけ当たると二匹目のドジョウ狙いで、続編も出るのだろうが、もういいかな。少なくともお金を払っても見たい映画じゃない。

「ホテルローヤル」(20年 邦画)

桜木紫乃の同名の小説短編集の映画化。桜木作品は何冊か読んで好きになっていたし、原作が直木賞受賞作ということで見たが、大いに後悔。
主演の波留も、共演の松山ケンイチも、ゼンゼン役に合ってない。波留ちゃんなんて、朝ドラのお嬢さん役でやめとけばよかったと思うし、ファンだったから結構好意的に見ていたが、表情はないし、セリフは棒読み。松山クンも脚本が、そうなっているのかもしれないがまるで漫才。ほかの配役もどうしてこうなるのと思うほど。

監督(武正晴)が北海道にこだわって作ったと言っている(wiki)けれど、こだわったところをちゃんと見せてくださいな。なにより悔しいのが、あんなに感動してきた桜木の原作の映画だということ。


1 件のコメント:

  1. 鬼滅の刃、読破しましたー。流行の漫画に胸打たれるとは不覚です。ソニーのせいで映画もグッズも金かかる―。

    ホテルローヤルは本を先にしますね。

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