2016年11月10日木曜日

ロバの耳通信「サイダーハウス・ルール」


「サイダーハウス・ルール」(The Cider House Rules、99年米)監督のラッセ・ハルストレムは「親愛なるきみへ」(10年米)で気に入ってしまったスウェーデンの監督。

きっかけは図書館の新刊の棚で真新しい「サイダーハウス・ルール」を見つけて読み始めたが、ハードカバーの割りに字が小さく、筋は単純なのになぜだか頭に入ってゆかない。原作が「ホテル・ニューハンプシャー」(86年米、89年新潮文庫)などで有名なベストセラー作家のジョン・アービングなので期待して手にとったのだが。上下に分かれていて時間がかかりそうな気がして、あらすじとかも調べ、登場人物名をカードに書き出して読みすすめるもなかなかはかどらない。ジョン・アービングの小説は総じて重い、あるいは暗い題材を描いているが、骨格となるのは人間の力強さや希望の確信のようなものだから、どこかで共感し満足できるはずなのだ。

開いたあともないようなマッサラの増版本でこのまま返すのも業腹なので、2-3日は読みすすめた。いつものミステリーの文庫本だと数時間で読んでしまう(代わりに、気に入ったら、繰り返し読む)のであるが、この本はなかなか捗らない。翻訳者によるものか、行と活字のバランスか、紙質とかもあるのかもしれない。下巻もチラ見するとストーリーは面白そうだし、早く読みすすめたいと思ったのだが。

ネットで映画化されていたと知り動画検索したが、消されている様子(著作権の関係からか、最近はとみに多い)。海外の動画サイトで検索してやっと見つけ、とにかく映画を先に見ることにした。ちっ、吹替えも字幕もなしか・・。

主人公のふたりがトビー・マグワイア(「スパーダーマン」のヒーローだ)、マイケル・ケインで、きれいな英語を使ってくれるので、細かいところは別にして、あらすじも頭に入れての映画なので、結構楽しめた。「モンスター」(03年米)で娼婦の連続殺人犯役でアカデミー賞を取ったシャーリーズ・セロンがトビーと同年齢なのにキレイなとなりの「お姉さん」役で、うむこれくらいキレイならお姉さんと呼びたい。映画を見終わって、原作、といっても翻訳本だが、に戻ったが、相変わらず読みにくい。で、上巻の半分くらいまで読んだところで本のほうはギブアップ。この映画、音楽もなかなか。うむ、図書館の本から良い映画と音楽までたどり着いたのでヨシとしよう。DVD借りて、ちゃんと見るかな、今度は。

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