不器用な昆虫学者役にはアカデミー賞男優ウィリアム・八一ト。風采のあがらないただのおじさんだが、この役をこなした彼は「一俳優人生の中で最高の体験」と感動を語ったと。監督のレア・プールは女性にしかできない繊細な、しかし病的ではない、あたたかな心のこもるアプローチでこの作品を仕上げ、この映画をただの難病モノにはしなかった。
偉くなることや、金持ちになることもいいのだろうけれど、今日は咳が少なかったとか、いつものエビフライ定食の添え物のパセリが、今日は特別みずみずしくて良い香りがしたとか、小さなステキで新しい発見。幸せとはこういうことの積み重ねなのだと思うようになってきた。
0 件のコメント:
コメントを投稿